アパート、マンションの賃貸料が、一気に下がる?
ファミリーレストランの先駆者であった「すかいらーく」が閉店して、「ガスト」に看板を掛け替えたのは、お客さんがすっかり変わってしまったということだ。
高くてもモノを買ってくれるお客さんというのは、裕福な人に限られる。
貧乏人はハッキリ言ってそんなことは出来ない。
だってお金無いもん。
しかし今は、産業経済社会。
お金がないと生きていけない。
そういうわけで、限られたお金を限られた使途に振り分けることになる。
そういうときに人々は、どういう風な消費行動に出るのか。
たとえば、家賃が高ければ、安いところに引っ越すことを考える。
日本の家賃というのは、やっぱり高い。
日本の労働者がサービス業にドンドンうつっていっていると言うことは、月給や手取りが20万円以下になるって事だ。
住居費は、月収の3分の1くらいがちょうどいいという話もあるが、それで考えると6万円前後。
ところが6万円で住める住宅というと、2DKのアパートや文化住宅と言うことになる。
これだと家族4人では狭いから、6万円のアパートは埋まらない。
学生でも、外国から来た出稼ぎ労働者でも、ちょっとしんどくなる。
安い住宅はドンドン売れて、賃貸料は下がる
一方、安い建て売り住宅や安いマンションは、ドンドン売れることになるだろう。
家を借りるより、買った方が安ければ、家を買うことになるのは当然だ。
しかもいまや日本の持ち家率は、74%に達していると言うから、売り家の値段は上がる原因が無くて、供給過剰。
結局、高級マンションと低価格マンション・低価格住宅に2極化することになる。
もちろん低価格住宅に満足しない人は、土地を用意し、設計段階から要望が通るオーダー建築で家を建てるから、中くらいの価格の住宅は、都心部でしか売れないだろう。
というわけで、早期退職やリストラで一時金を受けとった人は、高い借家に住んでいればさっさと低価格住宅を買うだろうし、利息の高い住宅ローンを組んでいる人は、繰り上げ返済することになる。
となると、賃貸物件は、大きく供給過剰になる。
人が入らない物件の大家さんは、値下げするか、リフォームして付加価値をつけるかという選択を迫られるわけだが、ハッキリ言うと、そう言う選択肢はない。
つまりもう、リフォームして値下げするしかない。
両方しないとダメってことになる。
不動産に関して、大規模な価格破壊が起こるのも時間の問題だろう