顧客分析のために、ポイントカードを導入しよう
自分のところのお客さんは、一体どういう人たちなんだろう?
経営が不振だったりすると、どうしてもそういうことを再確認する必要が出てくる。
いわゆる顧客分析というヤツだ。
ポイントカードなどを出しているお店というのは、そういうデータを集めて、品揃えに反映させている。
スーパーやデパートでは、ポイントカードを発行して会員情報を集めている。
POS(レジ)データから、会員がいつどこで何を買ったかというデータをデータウエアハウス(データの倉庫)と呼ばれるデータベースにたくさん集め、定期的に顧客分析や購買分析に利用している。
で、その顧客分析にも色々あって、よく耳にするのがFRM分析というヤツだ。
Fというのはフリークエンシー(頻度)、Rというのはリーセンシー(一番最近利用した日)、そして最後のMというのはマネーで購買金額のことだ。
要するに、よく来るかどうか、最近来たのはいつか、いくらぐらい買ってもらったか、という3つの視点から、顧客分析をするわけだ。
顧客分析をやるには、ポイントシステムを使えるレジやデータサーバー、それから分析するためのソフトウエアなどが必要になってくる。
費用は、数十万から数百万くらいはかかると思った方がいい。
システム自体はただの端末やパソコンなのだが、分析の仕方や分析の結果は、経営コンサルタントにお願いすることになるので、その費用がかかってしまうのである。
ただ、そんな大がかりなものでなくても、大まかにどういう商品を誰が買っていくのかは、大まかなにつかんでおきたい。
その場合は、買い物のたびにハンコを押すようなタイプのポイントカードでも良い。
判子式のカードでも、回収すれば頻度や購入代金は予測できるし、ポイントカードに住所や年齢・性別を書いてもらえれば、どの地域に住んでいる人で、どういう顧客層なのかは、分かってくる。
それを地図上にマッピングしていけば、お店に来てくれる顧客の動態が想像できるわけだ。
そうやって簡単なデータを取ってみるだけでも、今まで思っていた顧客とは違った顧客の購買行動が見えてくる。
お店の南側に住んでいる人は、たくさん買っていってくれるけど、これはその周辺に他の店がないからだとか、わざわざ遠くから買い物に来ている人は、一体何を買っているんだろうとか、お客さんを見ているウチに、だんだん分かってくる。
顧客分析データと顧客分析ツールがあれば、データベースをたたけば、実際に何を買われたのかはすぐ出てくるが、それがなくても販売計画の見直しには役に立つだろう。
だからこれから開業する場合も、すでに開業している場合も、ポイントカード(お客様カード)は初めから導入しておいた方がいい。
データがないと、想像することしかできず、ホントのことは何にも分からないからね。
ホームページを作って、メール会員を募集するのも、よくある手だけれど、それも併用すべきだろう。