事業計画書、起業するなら、とりあえずまず書いてみる
起業や開業をしようと考えるなら、まず事業計画書を書いてみることが必要だ。
事業計画書というのは、自分が始めたいと思っている事業を、いつ、どこで、どのようにして実現していくかを、まとめたものだ。
これは、これから融資をお願いする金融機関や、これから自分の事業の営業に協力してくれる人に、どういった事業であるか説明する場合にも、必要となる。
もちろん、最初は絵空事でも構わない。
少しずつ肉付けし、イメージを固め、実現可能性を探るために、とりあえず書いてみる。
要するに「たたき台」だね。
そうやって事業計画書をなんども書き替えていくに従い、いろんなモノが見えてくる。
自分のアンテナが伸びて、必要な情報が不思議と目や耳に入るようになるわけだだから起業したいと思ったら、自己流でもいいからまず事業計画書を作ってみるのがいいことなわけやね。
事業計画書というのは、金融機関によってはフォーマットがあることもあるが、それは形式の話で、書く内容は似たようなものだ。
まずは事業の全体構想だ。
どんな目的で、どんなことをやりたいか、これをまずハッキリさせる。
自分がどんな考え方をもっていて、それをどうやって実現させるつもりなのか、そこのところが大事なわけだ。
たとえば、これからしばらくは高齢者人口が増えるので、老人向けのサービスを始めたい、介護や老人ホームでの不自由を解消するサービスを展開する。
とかね。
そして新事業の市場規模がどのくらいで、将来的な見込みはどうか、そして新事業を取り巻く環境はどうか、それも全体構想に含んでおく。
日本は2030年に高齢化のピークに達し、そのときこの地域には高齢者が何人くらいいて、平均年収はこれくらいだ、っていう風に、大まかな予測を入れる。
事業計画書の作り方
次に、新事業の内容を、具体的に示す。
ねらいは全体構想で説明したので、次はそれをどうやって事業にするか、可能な限り具体的に肉付けしていく。
これから販売する商品やサービスはどんなもので、どんな特徴があるか。
他の財やサービスと何が違い、どこがターゲット顧客の需要に合致するかを、ハッキリとさせる。
三番目は、資金計画だ。
希望通りに資金調達を行えるとは限らないから、調達が確実なモノから順番に書いていって、ケースによってどういう選択肢を取るのか、この辺も明らかにする。
設備投資はどうか、内装にはいくら使う、そういった初期投資費用を可能な限り具体化していく。
最後は、収支計画だ。
当初はこれくらいの売り上げが期待できて、3ヶ月目からはこう、半年後はこう、1年後2年後にはこうなっているはずというふうに、収支計画を立てる。
ただし希望ではダメで、根拠のある数字を作らないといけない。
この辺は、起業初心者には難しいが、計画通りの売り上げがあるかどうかは、実は誰にも分からないので、0の場合、どうするかということも想定しておいた方がいいかも知れない。
まあとにかく、やってみないことには始まらないね。