迅速な対応が、サービスの基本
顧客満足度アップの方法、その3サービスには三つの要素がある。
それは 1. 代行(デリバリー) 2. 経験(エクスペリエンス) 3. 変身(トランスフォーメーション)だ。
この三つの要素を、うまくお客さんに提供できると、顧客満足度を上げることができる。
たとえば、製造業不況の昨今だが、ディズニーランドは、収益が減っていないという。
それはディズニーランドが、楽しい経験や、夢の国で、顧客を変身させるようなサービスに徹底してこだわっているからだという。
ディズニーランドでは、従業員(キャスト)は、常にお客様に対して気配りを怠らないよう教育される。
ゴミを拾うにも、掃除をするにも、お客の目に触れるところでは、夢の国の住人を装う。
これが驚異の90%以上のリピート率を誇るゆえんだろう。
顧客満足度を上げるには、準備が必要
顧客満足度を上げるには、前回も書いたが常に「お客さんを見守っている」という態度が大事だ。
忙しそうに働いていても、自分のことを気にかけてくれているそう言う安心感が、顧客満足につながる。
ただ、それをするには、それなりの準備がいる。
ディズニーランドの従業員は、何の訓練もなく、何の仕組みもなく、キャストを演じているわけではない。
そこにはキャストを演じるための工夫や、楽にそれができるようなシステムが用意されている。
レストランのホール係が、お客さんの行動に反応して、すぐさま駆けつけるには、そういう位置にいないといけない。
フロアの片隅にいて、そこから反対側のコーナーまで行かないといけないような位置取りでは、迅速な対応など、できるはずもない。
「うちは、安さで勝負しているから、そんなサービスはできない」と言う場合なら、お客さんが自分ですぐにナイフやフォークを取りに行けたり、幼児用の椅子などを持ってこれるように、店舗のレイアウトを作ればよいだけだ。
セルフサービスであっても、使いやすい場所、使いやすい仕組みというのは、いくらでも工夫できる。
ディズニーランドじゃないが、お客さんが楽しくセルフサービスを使えるように工夫を考えればいい。