3COINS(スリー・コインズ)の成功が意味するもの
300円ショップという新しい価格帯の、ワンプライスショップが躍進しているという。
3COINS(スリー・コインズ)というチェーン店で、100円均一ならぬ300円均一のお店だ。
2018年2月時点で176店舗のチェーン店で、女性に人気が高いという。
100円ショップといえば、ダイソーやキャンドゥを思い浮かべるが、スリー・コインズはなぜ100円ショップではなく、300円ショップを展開しているのか?
ワンプライスショップにも、色んな価格の均一ショップがあっても良いと思うが、なぜいきなり300円ショップを始めたの?
色んな疑問がわき起こってくるね。
ところが実はこの会社、経営母体はアパレルショップで、ダイソーとは考え方が違うらしい。
ダイソーの祖業は家庭用品の移動販売だが、スリーコインズの祖業はアパレルショップだから、カワイイとかキレイとかいった価値観で、「300円で買える、ちょっとカワイイアイテム」を品揃えしているらしい。
100円ショップで手に入るモノもあるが、安っぽくないというのも大きなセールスポイント。
ワンプライスショップは、安売りビジネスではないけれど、やっぱ安っぽい商品も多いからね。
スリーコインズのコンセプトは、300円で買えるちょっとカワイイアイテム、と言ったところだろう。
カワイイので、300円でも衝動買いを誘うことができる。
消費税を含めると、3個で1,000円近くになってしまうのだが、それでも欲しいアイテムがたくさんあるらしい。
100円ショップにも様々なカワイイアイテムはあるが、デザインは本筋ではないから、どうしても微妙なデザインの商品が多い。
ダイソーなどは、1商品100万個単位で作るので、どうしても万人向けのデザインになりがちだ。
またエプロンなど、作るのに手間がかかる商品は、なかなか100円で作るのが難しい。
鍋なども、一枚板の鍋なら造れるが、電子レンジや電磁調理器で使えるようなモノは造れない。
ところが300円なら縫製作業が必要なエプロンも作れるし、電子レンジや電磁調理器でも使えるようなキッチン用品も作れる。
ダイソーなどの100円ショップでは手に入らないアイテムが、スリーコインズでは手に入ると言うことらしいね。
実際、ダイソーも2018年から300円ショップの「THREEPPY」というブランドを立ち上げていて、100円ショップとの違いについて、「デザイン性や、機能性が違う」というように説明しているようだ。
参考
300円ショップ「3COINS」が躍進を遂げた理由 売り場は"鮮度"重視、月400~500商品を投入 | 専門店・ブランド・消費財 - 東洋経済オンライン https://toyokeizai.net/articles/-/216360