コンビニのフランチャイズは、どうか?
フランチャイズ展開に積極的なのは、コンビニ業界だという。
コンビニというのは、家から一番近くにある便利な何でも屋だから、全国すべての街に展開したいというのが、チェーンの考えだろう。
昔は、「よろずや(万屋)」といって、いろんな食品や生活雑貨を売っているお店があったが、それがスーパーの発達によって消え、コンビニとして復活した。
「一度消えたモノが、形を変えて再び現れる」という「弁証法(べんしょうほう)」の理論が適応できるケースらしい。
で、コンビニのフランチャイズで積極的なのが、現在業界第二位のローソンだ。
もともとダイエー系のコンビニとして、全国47都道府県出店をいち早く達成したローソンだが、三菱商事の傘下に入り、業界第一位のセブン・イレブンを猛追している。
最近は、99円ショップの99ストアーとも提携し、ローソンがダメでも、99ストアになったりしている。
ローソンではフランチャイズ店舗オーナーを募集しているが、3種類の契約タイプがあって、土地や建物が用意できなくても、店舗オーナーになることができる。
既存店や新規オープン予定の店舗をローソン側が用意して、そこの店を経営するというシステムだ。
言ってみれば、雇われ店長のようなもので、自分で店舗を用意しない分、自由度は低いが、経営者になれるというのは、ありがたい制度かも知れない。
ローソンのフランチャイズ募集
もちろん、オーナーが土地と建物を用意して、店舗建設や内装費用を負担する契約も選択できる。
店舗オーナーの仕事は大きく分けて三つで、 * クルー(アルバイト・パート従業員)の採用、教育、人事管理 * 商品発注と販売促進 * 売上と経費の管理となる。
ローソンの教育研修は最短で新店舗オープンまでに約三週間、オープン後も約二週間の研修がある。
また給料をもらいながら、数ヶ月、既存店で研修する制度もある。
ローソンでは本部と店舗を情報管理システムで結んでおり、店舗運営に必要な情報は、すべてアクセスできるようになっている。
会計業務は本部が代行してくれるので、店舗オーナーは経営(発注・売り上げ・人事)に専念することができる。
スーパーバイザー(店舗巡回指導員)の情報分析を参考に、経営を相談することもできる。
物流システムも充実していて、デイリー(日配)系の食品を1日3回、「乾きもの」と呼ばれるドライ系食品と日用品も週6回搬入できる体勢を取っているので、商品を安定して、素早く仕入れることができる。
コンビニの経営に挑戦したいと考える場合は、まずローソンの説明会に参加してみるといいだろう。