フランチャイズのロイヤルティは、どういう方式が得
フランチャイズ契約の柱は、ロイヤルティだ。
ロイヤルティというのは、毎月フランチャイズ本部に支払う「ブランド使用料」だ。
本部に納めるのは他にも、什器の代金や仕入れ代金などもあるが、これは加盟店でなくても必要な支払いだから、特にフランチャイズだからどうだという話ではない。
そして経営指導料とか、他にも様々名目で本部に支払いが必要な場合もあるが、これもロイヤルティの一部だと考えた方が良い。
ロイヤルティが妥当な水準か、それとも高いか、はチェーン店によっても違うし、経営者の経営力によっても異なるので、一概には言えない。
ただロイヤルティにも、相場と言うものがある。
その相場よりも大きく下回っている場合は、契約を考え直したほうがいいかもしれない。
インセンティブ的には、利益折半型がいい
フランチャイズのロイヤルティの計算方法には、3つのタイプがある。
一つ目は、利益に対して割合を決める方法。
二つ目は、売り上げに対して割合を決める方法。
三つ目は、定額制、となっている。
これらは、そのほかの条件によっても変わってくるので、どれが言いという判断は難しい。
傾向としては、利益に対してロイヤルティを払うケースは、コンビニ業界に多いという。
大まかに言って、利益の四割から七割程度。
相場としては、五割前後というところのようだ。
これはまあ、利益は本部と店舗で折半しましょう、ということで、一番、納得がいく割合って事だろうかね。
一方、売上に対してロイヤルティが決まる方式は、多くの業種で見られる。
飲食店なら5%前後、塾なら10~20%、パソコンスクールなどでは、10~30%前後が相場だという。
パーセンテージだけを見ると、さっきのコンビニと比べてかなり低い。
コレはまあ、経費などを差し引く前の金額に課金するわけだから、こういう風に低くなるってことやね。
飲食店が低いのは、材料費や家賃・光熱費・人件費などが、かなりの金額価格かかるって事だろうし、塾などでは材料費がなく人件費と家賃・光熱費だけだから、こんな割合になるんだろう。
売り上げに対する課金の場合は、変な話、儲けが出ていなくてもロイヤルティを払わなければならないので、なかなかしんどそうな話だね。
利益を折半する方式なら、利益が出なければロイヤルティも殆ど払わずにすむし、利益を出そうと本部も積極的にしどうしてくれるだろう。
ところが売り上げに対する課金の場合は、売り上げさえ大きければ、本部の収入が増えるので、儲けは度外視して、規模の拡大を奨めてくる可能性もある。
最後の定額方式の場合では、売上に関係なく同じ値段なので、大きく儲けた場合は懐に入るお金は大きくなるが、儲けが少ないと、かなり辛い。
そういうわけでロイヤルティは利益折半型が、一番いいんじゃなかろうかと思うね。